nevergiveupnurseのブログ

日々死に物狂いで働いている男性看護師です。これまでたくさん失敗や挫折をしてきましたが、結果今は楽しく仕事することができています。意見や分からないことがあればどしどしコメントへ書いてください。分かる範囲でお答えさせていただきます。

現役看護師が解説する看護師国家試験  ㉛採血の注意点について

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今回は現役看護師である僕が仕事をしていると何でそうなるのか、原因は何か考えることが多くその経験から様々なことを学んだので、その学んだことを生かして看護師国家試験の問題について解説したいと思います。

今回のことが少しでも皆様のお役に立てればと思います。

 

問題31.静脈血採血の部位として選択してよいのはどれか

①左鎖骨下静脈から中心静脈栄養を実施している方の左上肢

②右乳房切除術でリンパ節郭清をした方の右上肢

③左上肢に透析シャントがある方の左上肢

④右手背で輸液している方の右上肢

 

 

答え.①

 

□解説

採血を行う際は合併症のリスクがある場所検査値に影響がある場所からの採血は避ける必要があります。

リンパ節郭清はリンパ節をすべて取っているため免疫機能が低下しています。そのため、リンパ節郭清後の上肢で採決を行うと感染するリスクがあります。また、リンパ節の流れが障害されてリンパ浮腫になることがあるためリンパ節郭清後の上肢から採血は控えた方がいいです。

透析シャントは長持ちさせることが大切であり透析シャント側から採血を行うとシャントが狭窄や閉塞、感染するリスクがあるためシャント側からの採血はやめた方がいいです。また、シャント側は圧が高く止血するのが難しいためシャント側の採血は控えた方がいいです。

④輸液を行っている場所から採血を行うと検査結果に強く影響が出て電解質異常(高Na・K血症など)や高血糖になることがあるため輸液を行っている場所からの採血は控えた方がいいです。

①中心静脈栄養の場合は輸液は直接中心静脈に投与されているため、表在性の皮静脈から採血を行っても特に影響はありません。そのため、中心静脈栄養を行っている方の採血は左右どちらからでも行っていいです。

 

■補足

採血を行う時の注意点としてまずは採血を行っていい場所かを判断する必要があります。

採血の合併症として神経障害(痛みや痺れ)や血管障害(内出血や腫れ、動脈穿刺など)、血管迷走神経反射などがあります。

採血を行ってはいけない場所は上記にある場所だけでなく脳梗塞後の後遺症などの麻痺側で採血を行うことも控えた方がいいです。麻痺側から採血を行うと神経障害や血管損傷などがあった場合でも気づきにくく発見が遅れることがあるため麻痺側からの採血はできるだけ控えた方がいいです。

 

最後に採血がとれない場合は他のスタッフと交代して行ったり最終どうしても採血が困難である場合はDrに報告しDrが動脈穿刺を行い採血をとる場合もあります