nevergiveupnurseのブログ

日々死に物狂いで働いている男性看護師です。これまでたくさん失敗や挫折をしてきましたが、結果今は楽しく仕事することができています。意見や分からないことがあればどしどしコメントへ書いてください。分かる範囲でお答えさせていただきます。

現役看護師が解説する看護師国家試験  ㉖罨法について

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今回は現役看護師である僕が仕事をしていると何でそうなるのか、原因は何か考えることが多くその経験から様々なことを学んだので、その学んだことを生かして看護師国家試験の問題について解説したいと思います。

今回のことが少しでも皆様のお役に立てればと思います。

 

問題26.冷罨法の目的はどれか

①腸蠕動の促進

②筋緊張の除去

③機能訓練の前処置

④局所の炎症の抑制

 

 

答え.④

 

□解説

冷罨法とは罨法の一つで、冷罨法以外に温罨法があります。

罨法とは身体の一部を温めたり冷やしたりし鎮痛や鎮静を行い、症状を改善し安楽にするための看護技術の一つです

冷罨法身体の一部を冷やし解熱、鎮痛、鎮静を行うために行います

①は冷罨法ではなく温罨法を行うことで副交感神経を優位にさせ腸蠕動を促進させることができます。また、温めることで血管を拡張させ血液循環を良くしさらに、腸蠕動が活発になります。冷罨法ではなりません。

②は温罨法を行うことで血管が拡張し血液循環が良くなるため、筋肉が弛緩します。そのため、温めることで筋緊張を除去することができます。冷罨法ではなりません。

③も先ほど言った通り、温罨法を行うことで筋緊張を除去します。そのため機能訓練を行う前に温めることでより拘縮や筋緊張を除去しより効果的に機能訓練ができます

④は冷罨法を行うことで、寒冷刺激により血流が減少し全身への炎症物質の循環が抑制されるため炎症を抑制することができます。また、炎症部分の血流が減少するため組織代謝が低下することでも炎症が抑制されます

 

 

■補足

冷罨法温罨法の大きな違いは『血管を収縮させるか拡張させるか』だと思います

血管が収縮すると血流が減少します。そのため、冷罨法を行うことで血管の血液循環量を減少させ抗炎症、鎮痛、鎮静作用が期待できます。

その逆で、温罨法を行うとが拡張し血液循環量が増加します。そのため、代謝を活発にさせ、筋肉の緊張の除去、消化器官の運動の促進などの効果が期待できま

またこの2つのことを理解しておくと、冷罨法と温罨法を行ってはいけない状態・状況も理解することができると思います

冷罨法の禁忌は、

1.循環障害がある場合

2.血栓を形成しやすい場合

3.開放性損傷がある場合

などがあります。

1.循環障害がある場合は寒冷刺激により血液循環量が減少するため、血液循環がさらに悪化するリスクがあるため行ってはいけません

2.血栓を形成しやすい場合も、血液循環量が減少し循環血液が悪化し血栓が形成されるリスクが高いため行ってはいけません

3.開放性損傷がある場合は、血液循環が悪化することで代謝が低下し創傷治癒が遅れるリスクが高いため行ってはいけません。

 

温罨法での禁忌は

1.出血傾向がある場合

2.血栓がある場合

3.急性の炎症がある場合

4.消化器官内に狭窄や閉塞がある場合

です。

1.出血傾向がある場合は温熱刺激により血管が拡張し血液循環が亢進するため出血が助長されるリスクが高いため行ってはいけません

2.血栓がある場合は血液循環が亢進することで血栓が浮遊し脳梗塞心筋梗塞、肺塞栓などの塞栓症のリスクがあるため行ってはいけません。

3.急性の炎症がある場合も血管が拡張し血液循環が亢進すると、炎症がさらに助長されるため行ってはいけません。

4.消化器官内に狭窄や閉塞がある場合は温めることで腸蠕動や消化器官運動が亢進し症状が悪化するリスクがあるため行ってはいけません

 

罨法は患者さんを安楽にするために必要な看護技術です。そのため、冷罨法と温罨法の違いをしっかり理解し、どのような患者さんやどのような状況で行うのが正しいか判断して行う必要があります。