nevergiveupnurseのブログ

日々死に物狂いで働いている男性看護師です。これまでたくさん失敗や挫折をしてきましたが、結果今は楽しく仕事することができています。意見や分からないことがあればどしどしコメントへ書いてください。分かる範囲でお答えさせていただきます。

現役看護師が解説する看護師国家試験  ㉒浣腸について

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今回は現役看護師である僕が仕事をしていると何でそうなるのか、原因は何か考えることが多くその経験から様々なことを学んだので、その学んだことを生かして看護師国家試験の問題について解説したいと思います。

今回のことが少しでも皆様のお役に立てればと思います。

 

問題22.成人のグリセリン浣腸で肛門に挿入するチューブの長さはどれくらいか

①2㎝

②5㎝

③12㎝

④15㎝

 

答え.②

 

 

□解説

成人の肛門管の長さは4~5㎝となっているため、浣腸を行う際のチューブの長さは5~6㎝程度が適切です。

①は短すぎるためしっかりと直腸内に浣腸液が行きわたりません

③と④はカテーテルの長さが長く直腸壁にあたり直腸穿孔や直腸粘膜を損傷し、腹膜炎や溶血、ショックが起きる可能性が高いです。

 

 

■補足

浣腸はグリセリン浣腸液を肛門から挿入し直腸内の便を柔らかくしつつ、直腸を刺激して蠕動運動を亢進させて排便・排ガスを行うためにします。

肛門からグリセリン浣腸液を挿入するため、注意して挿入しないと直腸や直腸粘膜を傷つけてしまい腹膜炎やショック状態などとても危険な状態になることがあります。

なので、浣腸を行う際はきちんと基本や基礎を理解しておくことが大切です

浣腸は便秘傾向が高い方に良く行います。また、大腸カメラなどを行う際は前処置としてより効果的にカメラが行えるように行います。

 

浣腸を行う際の注意することとして

1.浣腸を行う前必ず腹部の状態や腹部症状の有無や程度を確認し、場合によっては先に直腸指診を行い便塊があるか確認してから浣腸を行うようにする。

浣腸は直腸内に便塊がないと行ってもあまり効果がありません。なので、先に直腸指診を行うことでより効果的に浣腸が行えるか確認するといいと思います。また、浣腸を行う前に一度下剤(センノシドなど)を内服してもらうことで、直腸内に便が下りてくることがあるため先に下剤を内服してもらうことも大切です。)

 

2.浣腸を行う前にグリセリン浣腸液を40~41度で温める。

(直腸温度が37.5度程度なのでやや暖かい状態まで温めてください。浣腸液の温度が低い毛細血管が収縮し血圧が高くなり、悪寒、腹痛などがあるため注意してください。)

 

3.左側臥位にして浣腸液を50ml/15秒程度で注入する

直腸は左上方から右下方にかけてあるため、左側臥位になると直腸の走行に沿うため注入しやすく直腸や粘膜を損傷することが少ないです。また、注入の速度はゆっくりと口呼吸をしてもらいながら行うと浣腸液がしっかりと注入され浣腸が効果的に行えます。)

 

4.浣腸を行ってからできれば、3~5分我慢してもらい、そこから排便するよう説明する

(もし我慢できなかった場合でも、浣腸後まだ残便感があった場合はバイタルサインや腹部症状を観察しながら直腸指診や摘便を行うと残便感がなくなることもあります。)

 

浣腸は体に負担がかかるため、行う前にバイタルサインや腹部症状、直腸内の便の状態を観察、確認し準備することが大切です

そして、行っている時と行った後は腹部症状やバイタルサインを確認し異常の早期発見に努めることが大切です