nevergiveupnurseのブログ

日々死に物狂いで働いている男性看護師です。これまでたくさん失敗や挫折をしてきましたが、結果今は楽しく仕事することができています。意見や分からないことがあればどしどしコメントへ書いてください。分かる範囲でお答えさせていただきます。

現役看護師が解説する看護師国家試験  ⑳誤嚥リスクが高い方の食事介助について

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今回は現役看護師である僕が仕事をしていると何でそうなるのか、原因は何か考えることが多くその経験から様々なことを学んだので、その学んだことを生かして看護師国家試験の問題について解説したいと思います。

今回のことが少しでも皆様のお役に立てればと思います。

 

問題20.誤嚥しやすい患者の食事の援助で適切なのはどれか

①食材は細かく刻む

②水分摂取を促す

③粘りの強い食品を選ぶ

④頸部を前屈した体位をとる

 

 

答え.④

 

 

□解説

誤嚥とは食べ物や唾液などが食道ではなく気管に入り込むことです。誤嚥しやすい方は嚥下機能が低下しているため喉頭蓋のわずかな隙間から誤嚥します

そのため、喉頭蓋の隙間からの流入を防ぐ援助はどれか、嚥下機能が低下していても飲み込みやすい形態などれかなどを考える必要があります。

①細かく刻み込まれた食材は口の中で食塊を形成しにくくなり、食塊が上手く形成できないと飲み込みにくくなり小片が喉頭蓋から気管に入りやすくなるた誤嚥するリスクが高くなります。

②サラサラした水分は喉頭部を急速に流れ喉頭蓋の隙間から誤嚥しやすいです。そのため水分を摂取する場合はトロミ材にてトロミをつけて急速に喉頭部を流れにくくする必要があります。

③粘りが強い食品は口の中や咽頭に食材が張り付き残りやすことがあり食材が残り誤嚥しやすいです。嚥下状態を確認し誤嚥していないか観察していく必要があります。

④頸部を前屈すると喉頭蓋が締まりやすくなり誤嚥を防ぐことができます。

 

 

■補足

高齢の方既往に脳卒中パーキンソン病がある方は、嚥下を行う際に筋肉や神経が上手く働かず喉頭蓋が閉まりにくく誤嚥しやすいです。

また、食べるときに姿勢を保持することが難しく、初めは姿勢が良くてもしばらくすると体が左右に傾いたり、前に倒れかかったり、頸部が後屈したりし誤嚥しやすいです。

そのため、誤嚥しやすい方はご飯を食べる前の姿勢を整えることがとても大切で、姿勢が悪かったりするとさらに誤嚥するリスクが高くなります

食事を食べるときの姿勢で大切なことは

1.上体を80~90度まで起こし、後頭部に枕等を当てて頸部が上がらないように頸部を前屈させます。

ここで大切なことは頸部を前屈させることです。頸部を前屈させると喉頭蓋が閉まりやすくなり、嚥下もしやすくなります

また、頸部を後屈させと気管が見えやすくなるため挿管する時に頸部を後屈させます

また、上体を上げすぎると前に倒れこむ方の場合があるため、倒れこむ場合はヘッドアップを調整する必要があります

2.自力で安定した体位が取れない場合はクッションなどを使用しまっすぐな姿勢を保持できるように調整します。

姿勢が左右に傾いたりすると食道が傾き食べ物が残り誤嚥するリスクが高くなるためまっすぐな姿勢を保持することが大切です

3.嚥下する時は息を止めて嚥下するように説明し、嚥下する際はあまり話しかけずに食事介助を行います。

です。

 

食べる前の姿勢を整えることは誤嚥を防ぐために一番基本的で大切なことなので食事介助を行う前は姿勢が整っているのか観察し、整っていない場合は一から整える必要があります

 

 

 

誤嚥すると細菌などにより誤嚥性肺炎を起こすことが多く高齢の方の場合は免疫力や抵抗力が低下しているため命の危険性があります。