nevergiveupnurseのブログ

日々死に物狂いで働いている男性看護師です。これまでたくさん失敗や挫折をしてきましたが、結果今は楽しく仕事することができています。意見や分からないことがあればどしどしコメントへ書いてください。分かる範囲でお答えさせていただきます。

現役看護師が解説する看護師国家試験  ⑬胃について

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今回は現役看護師である僕が仕事をしていると何でそうなるのか、原因は何か考えることが多くその経験から様々なことを学んだので、その学んだことを生かして看護師国家試験の問題について解説したいと思います。

今回のことが少しでも皆様のお役に立てればと思います。

 

問題13.胃酸の分泌を抑制するのはどれか

アセチルコリン

②ガストリン

③セクレチン

ヒスタミン

 

 

答え.③

 

 

□解説

まず食べ物を見たり、匂いを嗅いだりすると視覚と嗅覚が刺激され、迷走神経を介して胃液の分泌が促進され食べ物を食べる準備をします。そして、食べ物がいに入ると表層粘液細胞から粘液が分泌され、胃酸により胃が荒れないように胃を保護します。

胃の役割として食べ物を一次貯留して、胃酸によってドロドロにして消化・殺菌し栄養を吸収しやすいようにします

そのため、胃酸が分泌され胃液を酸性にし、ペプシノーゲンというたんぱく質分解酵素内因子分泌し蛋白質ビタミン12が吸収されやすいようにします。

 

胃液の分泌は胃内が酸性に傾いたり、食べ物が胃内に入ってきて消化運動が始まると増加し食べ物を消化しやすくします。

胃液の分泌を増加させる消化ホルモンに、ガストリンアセチルコリンヒスタミンがあります。

その後、胃の幽門部(出口)から十二指腸に入ると胃液の分泌を抑制する消化ホルモンであるセクレチンが分泌され胃液の分泌が徐々に治まります。

なので、胃液の分泌を抑制するのはセクレチンであり、胃液の分泌を増加させるのはガストリンアセチルコリンヒスタミンとなります。

また、胃液の分泌を増加させる消化ホルモンから分泌され、胃液の分泌を抑制する消化ホルモン十二指腸から分泌されます。

 

■補足

胃は脳腸相関と言われていて脳と密接な関係にあります。

何故かというと、脳と胃は自律神経を介してコントロールされているため、ストレスにより交感神経が優位になれば胃液の分泌が抑制され、リラックし副交感神経が優位になると胃液の分泌が増加します。

つまり、胃は周囲の境の変化や生活習慣、体調不良などのストレスに反応するため体調が悪化したり入院などにより環境が変わったりすると食欲が低下し食べる量が減ることがあります

その場合は、消化器症状(腹痛、嘔気、嘔吐など)がないか、腸蠕動音や腹部に問題がないか、排便などの状況はどうか観察し胃や腸の調子はどうかアセスメントする必要があります

 

また、NSAIDsによる胃潰瘍にも注意が必要です。

NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)強い抗炎症作用と鎮痛作用があり病院でもよく使用します。

NSAIDsの作用機序としてはCOX(シクロオキシゲナーゼ)という物質を阻害し、起炎症物質と発痛増強物質を抑制するため強い抗炎症作用と鎮痛作用があります。

しかし、COXにはCOX1COX2があり、COX2は上記の起炎症物質と発痛増強物質を分泌しますが、COX1には、胃を保護するために胃液の分泌や胃の血流を増加させる役割があります

そのため、NSAIDsがCOXを阻害すると、COX1も阻害するため胃液の分泌が抑制され、胃の血流も悪くなるため胃潰瘍を起こすことがあります

NSAIDsには、アスピリンやロキソブロフェン、ジクロフェナクがあり、NSAIDsを内服して食欲の低下や食事量が減った場合は、胃潰瘍(胃腸障害)を疑う必要があります。また、特に高齢者の場合は、元々胃液の分泌や胃の血流量が減少したりしているので注意が必要です