看護師の日常  フィジカルアセスメント ①脈拍について

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今回は毎日仕事で測定している脈拍について説明したいと思います。

 

看護師は毎日患者さんのバイタルサイン(生命兆候)を確認し異常はないか、きちんと治療の効果があるのかなどを判断しています。

その中で、今回は脈拍について詳しく説明し観察する時のポイントも説明したいと思います。

 

まず脈拍とは「心臓の収縮によって血液が駆出された際の動脈内の圧の変化が心臓側から動脈抹消側へと伝達され、拍動として触れるもの」です。

つまり、脈拍≒心拍数となります

全く一緒ではなく脈拍は動脈圧が伝達したものです

脈拍を読み取ることができれば、心拍数や心臓の働き、血圧などを読み取ることができます。

そして、脈拍は道具を使用せず測定することができ、すぐに測定できるためいつもと患者さんの状態が違うなと感じた場合にすぐに測定することができます。

 

脈拍は、脈拍だけでなくほかのバイタルサインと関連させてアセスメントすることでより正確に現在の患者さんの状態を理解することができます。

 

脈拍の正常値は成人 60~90回 高齢者 60~80回 です。

あくまで正常値であり人それぞれ脈拍値の正常は違うため、異常がない時の脈拍数を理解しておくことが大切です

 

脈拍を観察する時のポイント 3つ

1.脈拍数が多いか少ないか

2.脈拍のリズムは一定か、飛んだり、弱かったり、強かったりしていないか

3.触知は可能か

 

1.脈拍数が多いか少ないか

脈拍数が多いか少ないかは、心臓にどれだけ負担がかかっているのか理解することができると思います。

先ほども説明した通り、 脈拍≒心拍数   です

脈拍数が多い心拍数が多い

→ 身体的、精神的に負担がかかっているため交感神経が優位になり回数が多くなっている → 感染、貧血、脱水などがないか

脈拍数が少ない心拍数が少ない

→ 心臓の動きが弱くなっている → 低心拍症状になっていないか

 

この状態でほかのバイタルサインと関連させると

脈拍が多い →発熱はないか、呼吸数が多くなっていないか、お腹が張っていないか、皮膚が乾燥していないか、眼瞼結膜は薄くなっていないか なども一緒に観察します

脈拍が少ない → 血圧は低くないか、呼吸数は多くなっていないか、ふらつきやめまいなどはないか、冷や汗や顔色はどうか なども一緒に観察します。

 

2.脈拍のリズムは一定か、飛んだり、弱かったり、強かったりしていないか

脈拍≒心拍数といいましたが、脈拍は動脈圧が伝達したものであり不整脈があった場合は心拍数より脈拍数が少なくなる時があります。

心房細動の場合は自覚症状としてドキッと脈が飛ぶことがあるため脈のリズムが時折飛ぶことがあります。そのためリズムが不正の場合は不整脈を疑い血圧や意識レベルなどを観察することが大切です。

また、脈が弱かったりする場合は1回の心拍出量が少なくなっていることが多いため、血圧や意識レベル、顔色、手足の循環状態を観察し脱水や出血など血液循環量が低下した原因を考える必要があります

脈が強かったりする場合は、1回の心拍出量が多くなっていることが多いため、血圧や体温、呼吸数も一緒に観察し体に負担がかかっていないか考える必要があります

 

3.触知は可能か

脈拍は動脈圧であり橈骨動脈が触れる場合は、収縮期血圧80mmhg以上あります。

また、頸動脈が触れる場合は、60mmhg以上あります。

つまり、脈拍が触れないということは、全身に血液が送られていないことでありショック状態であることを意味します。

そのため、脈が触れない場合はすぐに応援を呼んでDrコールが必要です。

 

今回は脈拍について説明しましたが、脈拍はすぐに測定することができ異常があった場合は、他のバイタルサインと関連して考えることでより患者の状態を理解することができるためとても大切なバイタルサインの一つだと思います。

 

長時間お時間をいただきありがとうございました。

 

 

 

看護師の日常 5月22日  ~焦っても時間は変わらない  焦らず冷静に優先順位を決めよう~

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今日は日勤でしたが、急変した方がいたり、緊急入院が3人あったりととても大変でした。

その中で、Drの指示を忘れていたり、持参薬の確認ができていなかったりとたくさん失敗しましたが、

この原因として私は自分がキャパオーバーになったときにパニックになり優先順位を再確認することができずたくさん失敗したと思います。

 

 

今日は、慢性心不全の急性増悪で10日前に入院した85歳の方が午前中に呼吸状態が悪化し、発熱もありました。検査をすると肺炎を発症していたため個室に移動し治療を行いました。

その中で、緊急入院が2名あり急変した方の介助を行いながら入院の対応をしていました。(日曜日は看護師の人数が少ないので大変でした)

 

その中で、肺炎の方の採血やルート確保を行い、Drの指示により点滴を施行していましたが、入院の方対応が全くできていなく、パニックになり肺炎の方の対応をしながら入院の方の対応をしようとしてしまいました。

 

結果は全く上手くできず、肺炎の方の点滴内容が変わったことを忘れていて後から気づいたり、入院した方の持参薬の中でDrから中止しておくように言われていた内服薬についても忘れていたりしていました。

(別の看護師の方が気づいてくれたのでアクシデントになることはなかったです)

 

今日の失敗を振り返ると忙しくてキャパオーバーだったことはありますが、午前中にパニックになってしまい、優先順位を決めて行動できなかったことと、冷静に一つ一つ確実にやるべきことを終わらせてから行動していくことができなかったからだと思いました。

 

焦ってやる5分と落ち着いてやる5分は5分で時間は変わらないと思います。ただ、焦ってしまうと判断に時間がかかり5分が1分に感じると思います。

なので、自分がキャパオーバーになると思ったときは、

1.焦っても時間は変わらないためまずは冷静になる

2.まず何をしなければならないか優先順位を決め、一つ一つ確実に終わらせていく

ことが大切だと思いました。

 

看護師の日常  ~看護師の仕事とは・・看護師を目指す方へ~

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今回は看護師の仕事は何か大まかな内容と目的・役割を説明したいと思います。

 

看護師の仕事は大まかにいうと

患者や利用者、家族安全安楽を守り少しでも健康でその人らしく生活できるよう介入していくこと

だと思います。

 

看護師の仕事内容として診療の補助療養上の世話がありますが、まずは対象者(患者や利用者、家族など)の方がいなければ仕事がありません

つまり、看護師の目的は対象者の方を理解しないときちんと理解することができません。

どのような障害や疾病があり日常生活にどのように支障があるのか、その方の周囲を取り巻く環境や状態はどのようになっているのかしっかりと理解しないと看護師として日々目的を持って関わることはできません。

 

看護を必要とする方は身体的、精神的、社会的に疾病や障害などにより疲弊したり何かしらの状態により上手く日常生活ができない方が多いです。

 

その中で、まずは何を優先して関わっていくのか情報をしっかりと収集、整理、分析し関わっていくことが大切になります。

 

看護師の目的は主にこの4つがあります。

1.健康の増進

2.疾病の予防

3.健康の回復

4.苦痛の緩和

 

この4つの目的の中でまずは、その患者に何を優先する必要があるのかを考える必要があります。

 

例えば・・・

肺炎で入院した患者さんで入院初日で必要な目的として3.健康の回復4.苦痛の緩和だと思います。

しかし、入院してしばらくして状態が安定し退院のめどがった場合は、1.健康の増進2.疾病の予防が目的となります。

 

このように対象者の方の状態や状況を理解することで目的の優先順位を決めることができると思います。

 

最後に看護師の役割として

看護師は対象者の方の生命力の消耗を最小に持てる力を最大限に発揮できるよう環境を整えていくこと

だと思います。

また、人はそれぞれ十人十色だと思います。なので、一人一人少しでもその人らしく生活できるように身体的、精神的、社会的に関わっていくことが看護師の役割だと思います。

 

看護師の日常  5月16日 ~笑顔であいさつをしよう 好意の返報性~

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今日は日勤でした。

 

今日学んだことは笑顔で挨拶するだけで患者さんやスタッフから笑顔で挨拶され、コミュニケーションがしやすくなることを学びました。

 

受け持ち患者さんの中で以前別の病棟で入院されていた方がいました。しかし、その病棟で看護師の方に「自分でしてください。知りません。」など言われたとしてトラブルになった患者さんがいました。

そのため、担当する看護師は発言や表情など特に気を付けるよう申し送りがありました。

いざ、朝訪室すると表情が硬いように思いましたが、「おはようございます。今日担当させていただきます〇〇です。」と笑顔で挨拶すると、患者さんも笑顔になり、検温や状態の確認がスムーズになり、注意することや気を付けることを伝えても納得した様子で終始穏やかでした。

 

また、スタッフに対しても自分がちょっと苦手だと思う看護師に対して笑顔で挨拶すると、自分の方を見て挨拶していただき、とてもスムーズに勤務することができたと思います。(笑)

 

今日は休みの後の日勤だったため気分がよく自分から笑顔で挨拶をしていました。

いつもだったら、挨拶はしますが笑顔かどうかは定かではないと思います。

しかし、笑顔で挨拶することで患者さんやスタッフに対してスムーズに勤務することができたと思います。

 

心理学で「好意の返報性」というものがあり、人間の心は相手から好意を受けると同じだけの好意を返すようにできているそうです。

体調や機嫌が悪かったりしいつも、好意の返報性があるわけではないと思いますが、毎日少しずつ相手に対して笑顔で挨拶し好意を送ることで少しでも好意が返ってくると、勤務がやりやすくなると思います。

 

皆様も明日から少しずつ笑顔で挨拶をしてみてください。

 

現役看護師が解説する看護師国家試験  ⑤休薬について

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今回は現役看護師である僕が仕事をしていると何でそうなるのか、原因は何か考えることが多くその経験から様々なことを学んだので、その学んだことを生かして看護師国家試験の問題について解説したいと思います。

今回のことが少しでも皆様のお役に立てればと思います。

 

問題5.出血傾向を考慮し手術前に投与の中止を検討するのはどれか

①アドレナリン

②テオフィリン

③ワルファリン

バンコマイシン

 

 

 

 

 

答え.③

 

 

 

 

解説

①アドレナリンは主に心臓に作用し心臓の収縮力を強め、心拍出量を増加させます。

そのため、血圧上昇心拍数が増加します。

ノルアドレナリンは主に末梢血管に作用し末梢血管を収縮させて血圧上昇させます。

アドレナリンは心肺蘇生時血圧低下時に使用します。

ノルアドレナリンは心臓に作用する力が弱いため使用しません]

 

②テオフィリンは気管支拡張作用抗炎症作用があり喘息に使用されます。過量投与で悪心や嘔吐、動悸があります。

 

バンコマイシンMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の治療に使用されます。副作用として腎障害があり、4日以上投与する場合は血中濃度を3日目に測定することが多いです。

バンコマイシン投与する30分前に採血を行い患者さんの血中濃度を測定し基準値より高いのか、低いのか判断し投与量を考えます。

 

③ワルファリンは抗凝固薬であり血栓作用があります。しかし、血液が凝固しにくくなるため手術抜歯などを行う場合は投与の中止を検討する必要があります。

 

 

■補足

手術を行う前に投与の中止を検討する薬は主に3つあります。

①抗凝固薬・抗血小板薬

血液が凝固しにくくなり止血を妨げることになるため手術前にDrに報告し投与の中止を検討する必要があります。

 

②低用量ピル・骨粗鬆症治療薬

この2つは血栓ができやすくなるリスクがあり手術前にDrに報告し投与の中止を検討する必要があります。

※低用量ピル(エストリールなど)はホルモンの影響で血栓ができやすくなると言われ ている。

骨粗鬆症治療薬(エビスタ、ボナロンなど)は肝臓で代謝されるときに血栓のリスクがあると言われている。

 

③降圧薬

術中は出血や麻酔により血圧が下がりやすくなっているため血圧を下げる降圧薬は手術前にDrに報告し投与の中止を検討する必要があります。

 

 

●①抗凝固薬・抗血小板薬はカテーテル治療を行う場合はあえて治療前に内服することがあります

 

ではまた、今回のことが少しでもお役に立てたらうれしいです。

 

 

現役看護師が解説する看護師国家試験 ④与薬方法について

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今回は現役看護師である僕が仕事をしていると何でそうなるのか、原因は何か考えることが多くその経験から様々なことを学んだので、その学んだことを生かして看護師国家試験の問題について解説したいと思います。

今回のことが少しでも皆様のお役に立てればと思います。

 

問題4.薬剤の血中濃度の上昇が最も速い与薬方法はどれか

①座薬

②経口薬

③筋肉注射

④静脈注射

 

 

 

 

答え.④

 

 

 

 

 

解説

与薬方法で一番早く吸収されるのは静脈注射です。

静脈注射では直接血液に投与するため代謝する必要がありません

また、静脈注射以外の与薬方法は肝臓粘膜、毛細血管から吸収されるため多少時間がかかります。

経口薬の場合は小腸で吸収され肝臓で代謝され血液によって全身の臓器に分布されます。

肝臓で代謝される(初回通過効果)ため薬剤の効力は少なくなり、作用発現まで30分~1時間程度かかります。

座薬の場合は直腸粘膜から吸収され血液に取り込まれるため作用発現の時間は短くなり15分~30分程度かかります。

 

一番早く吸収される順番として

静脈注射 > 筋肉注射 > 皮下注射 毛細血管が多い順から吸収が早くなる

 

 

皮下注射は皮下の毛細血管から吸収されます。そのため、毛細血管が多い筋肉から投与される筋肉注射の方が吸収される時間は速くなります。

 

 

 

 

■補足

●経口薬の場合は安価であり苦痛が少ないメリットがあります。しかし、認知症などの 認知力が低下したりしている場合は、しっかりと与薬できたか確認が必要になります。

 

●静脈注射の場合は作用発現時間が一番短く、薬剤の効果が一番速く期待できます。しかし、ルート確保(静脈路確保]が必要になるため脱水状態や高齢者の場合は与薬が難しくなります。

そのため、ルート確保が難しい場合は座薬で投与する場合があります。

例えば、発熱がある方に対して静脈注射を行おうとしルート確保が難しい場合は、座薬にて解熱剤を投与することがあります

しかし、下痢がある場合は座薬をしても上手く吸収されない時があるため注意が必要です。

 

ではまた、今回のことが少しでもお役に立てたらうれしいです。

 

 

 

看護師の日常 5月11日  ~真面目過ぎると自分を傷つけることがある~

こんにちは、毎日死に物狂いで仕事をしているNever give up nurseです。

 

今日は後輩の看護師と日勤でしたが、後輩の看護師が患者さんに対して失敗し泣くくらいとても落ち込んでしまいました。

 

後輩の看護師は腰椎圧迫骨折の患者さんを受け持っていましたが、軽度認知症がありコルセットを装着せず立ち上がろうとする方でした。

午後に訪室するとベッド横で転倒している状態を発見しました。

すぐに、外傷の確認とバイタルサインを測定し主治医に報告しました。

バイタルサインに異常はなかったですが、腰痛が増悪していたためレントゲンを撮影すると圧迫骨折が増悪しているとのことでした。

家族へ主治医より説明しベッド上で抑制をすることになりました。

 

しかし、ある程度自分で動ける方では転倒・転落のリスクが高くリスクを0にするには抑制を行い活動を制限するしかないと思います。

しょうがない所も少しあると思います。

しかし、後輩の看護師はとても真面目ですべての責任は自分にあると思い、勤務終了後自分は患者さんをしっかりと観察することができていないと泣いていました。

 

看護師は患者さんの安全・安楽を守ることが仕事です。入院していて怪我をすることは本末転倒だと思いますが、看護師も人間であり完璧ではないと思います。

その中で自分ができる最大限のことを毎日することが大切だと思います。

 

しかし、真面目過ぎると他人に対して厳しくなるだけでなく、自分に対しても厳しくなります。

『看護師は患者さんの安全・安楽を守ることが仕事であり、さらに怪我をさせるなんてありえない。』

『看護師失格だ』

看護師も人間であり、体調が悪かったりするだけでも失敗することが多くなること患者さんも人間であり自分の意志で活動するため転倒・転落のリスクは0にできないことなどが見えなくなり、受け持っていた自分に責任があると思い込んでしまい、自分をとことん追い詰めることがあります。

 

真面目なことは看護師として働いていくうえでとても大切なことだと思います。

しかし、真面目過ぎると視野が狭くなり1つのことしか見えなくなることがあります。

看護師として働いていく上で上手く真面目さを生かすことでバランスよく物事を見ることができると思います。

 

もし、自分を責め続けることがある場合は、一度真面目過ぎていないか、別の見方がないか深呼吸を行いリラックスして考えてみるといいかなと思います。